県指定文化財

秩父神社

ちちぶじんじゃ

所在地:埼玉県秩父市番場町1-3

工事名称:埼玉県指定有形文化財 秩父神社社殿保存修理工事

工期:2019年6月19日~2023年12月31日(当初)→2024年9月30日

漆塗 彩色 錺金具

秩父神社は古来より崇敬篤い知知夫国の総鎮守です。関東の古社として人々に親しまれ、中世以降は平良文を祖とする秩父平氏が奉じる妙見信仰と習合し「秩父妙見宮」として隆盛を極めました。明治以降は神仏分離を機に『秩父神社』の旧号に復し、現在に至ります。
1592年、それまでの社殿は武田信玄によって焼かれ、徳川家康公により現在の社殿が寄進されました。のちに幣殿・拝殿が増築され、江戸時代初期の建築様式をよく表しています。

今回の保存修理事業は「御鎮座2100年事業」の一環として、社殿彫刻を中心に行われました。社殿を東西南北の四面に分け、東面より順に一面ごと施工しています。 1966年(昭和41年)の台風被害による翌年の修理工事では、伝統的な彩色手法に西洋的な表現などを取り入れた配色も見受けられました。
そのような箇所を中心に、当初の工法を用いて彩色を戻し、社殿全体の統一感が得られています。また、錺金具の型直し及び金箔押し直しや建具等の漆補修を行いました。

詳細は【小西美術工藝社通信Vol.23】にも掲載しております。

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