天祖・諏訪神社 末社厳島神社

てんそ・すわじんじゃ まっしゃいつくしまじんじゃ

所在地:東京都品川区南大井1丁目4-1

工事名称:天祖・諏訪神社 社殿錺金具補修工事、末社嚴島神社 塗装、錺金具補修工事

工期:2013年4月15日~2013年7月31日

錺金具 漆塗

「天祖・諏訪神社」は、かつては神明宮、諏訪社として立会川を挟んで並び祀られていましたが、1965年(昭和40年)に合祀され、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけのおおかみ)、建御名方刀美神(たけみなかたとみのかみ)、小碓命(おうすのみこと)、東海七福神の福禄寿を御祭神に、地元浜川町と元芝の氏神様として仰ぎ親しまれています。

社殿境内にある「末社嚴島神社」は、総本社が広島県の厳島神社であり『弁天様』とも呼ばれ、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。

今回の工事は、天祖・諏訪神社社殿の扉金具の内外両面および、内部の錺金具の補修と、末社嚴島神社の塗装の塗り替え、および錺金具の補修です。

天祖・諏訪神社社殿は、総体的に微細な傷や塵誇りで覆われ、表面には錆の発生や、金箔押/水銀鍍金(すいぎんときん)の剥落、磨滅(まめつ)や、歪みが生じ、閂(かんぬき)金具などの鉄金具も腐食が進んでいました。これら金具の補修工事を行い、また、煽り止めなど一部の作り替えを行いました。

末社嚴島神社は赤系の光沢ある塗料で塗装されていましたが、今回は総本社の厳島神社に倣った朱色での塗り替えを行いました。地長押(じなげし)および縁束(えんづか)は木部の腐食があり、一部部材の取り換えや、補強など木部補修も行いました。金色塗料で塗装されていた錺金具類は、金箔押(漆箔)の仕様へと変更し、輝きも新たに生まれ変わりました。

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