国宝

日光東照宮(東西透塀)

にっこうとうしょうぐう とうざいすきべい

所在地:栃木県日光市山内

工事名称:日光東照宮 東西透塀 彩色工事

工期:2007年9月20日~2012年2月17日

漆塗 彩色 密陀彩色

日光東照宮は、1617年(元和3 年)に徳川家康公を奉祀し創建されました。国宝東西透塀を含め、現在の主要な社殿は1636年(寛永13年)に、三代将軍徳川家光公により造替され、彫刻や彩色などの建築装飾についても、当時の最高水準の技術が用いられました。日光東照宮では本殿・石の間・拝殿、陽明門、東西透塀など8 棟が国宝に、34棟が重要文化財に指定されています。

2015年(平成27年)の「御祭神徳川家康公四百年式年祭記念事業」として、2007年(平成19年)から本殿・石の間・拝殿をはじめ東西透塀、正面唐門などの重要な主社殿の工事が計画されており、2024年(令和6年)までの18年間を『平成の大修理』として修理事業が予定されています。その長期計画の下で、東西透塀工事も5箇年度工事として、2007年(平成19年)に着工となりました。

東西透塀は、唐門の左右からのびて、本殿・石の間および拝殿を囲んでおり、その全長は160メートル、柱間は87間あります。透塀の内法長押(うちのりなげし)上欄間には花鳥、腰長押下蹴込(けこみ)には水鳥の彫刻に平生彩色が施されており、長押(なげし)面には桐油彩色による亀甲花菱(きっこうはなびし)の文様装飾、上下の長押の間には、金箔の格子からなる花狭間(はなざま)格子窓、脇羽目(わきはめ)は色鮮やかな置上(おきあげ)彩色と、高い技術が要求される彩色装飾が集約されています。

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