文化財建造物の内外部を飾る錺金具や、金工に関わる美術工芸品等の補修・復原を行います。作業は現状調査から始まり、技術検証や次期修理までの環境対策など、管理者との入念な話し合いのもと進めます。鍛金・彫金などの金工技術の他、各種金属の科学的知識や、金箔・漆の知識も求められます。特に金工技術に関しては、風土や時代背景により用いられる技術が異なるため、より深い見識と修練が必要です。
最初は文化財・漆・彩色等に関する知識がなくても問題はありません。研修会を開催し、丁寧に一から教えます。また、学歴も問いません。全国に赴任して、日本各地の文化に触れながら仕事ができます。その際の滞在期間は、数ヵ月または3~5年にわたる場合もあります。