小西美術の紹介


施工実績

明治時代以降、弊社は全国各地に点在する文化財修理を任されるようになりました。
小さな工事から大きな工事まで幅広く手掛け、各地の著名な社寺・建造物の施工実績数も全国1位を誇ります。
創業以来の歴史のなかで、同一の文化財物件を繰り返し施工させていただくことがございます。
ここでは文化財の代表物件数を算出し、例えば、複数回の施工でも日光東照宮は「1件」として表示しています。

国指定国宝・重要文化財修理施工実績

文化財の別 件数
国宝 34件
重要文化財 156件
県・都指定文化財 48件
区・市・町指定文化財 31件
その他(史跡等) 11件
合計 280件

同じ敷地内に複数の文化財物件がある場合は、代表物件を「1」としてカウント

集計期間:1950年〜2023年12月

地方別 国宝・重要文化財(建造物)修理施工実績

北海道・東北19件 関東32件 北陸甲信越22件 東海18件 近畿35件 中国10件 四国3件 九州沖縄21件

私たちの人材

  • 50名の技能者

    全社員66名

  • 23%

    文化財修理建造物装飾部門最大手
    技能者の割合

  • 38.4

    弊社技能者の平均年齢

※ 2024年1月現在

江戸にはじまり、永きにわたって育んできた技術と知識の蓄積を土壌とし、「漆塗」「極彩色」「金工」といった幅広い分野における装飾美術を総合的に扱い、全国でも類を見ない存在となりました。

日本が誇る文化財を次世代へと大切に引き継いでいく、弊社はその担い手として、歩を進めてまいります。

弊社は文化財建造物装飾の業界団体である一般社団法人 社寺建造物美術保存技術協会(社美協)の正会員です。

社美協は文化財建造物装飾5部門 ~漆塗、彩色、剥落止め、単色塗、錺・金具~ の技術で構成されており、弊社はその5部門全てで社美協の認定制度に登録された技能者を抱え、計50名以上の技能者を正規雇用する唯一の会社でもあります。

本部 漆工部 彩色部 美術工芸部 金工部 漆生産部

弊社が加盟する一般社団法人 社寺建造物美術保存技術協会(社美協)は、ユネスコ無形文化遺産に登録された選定保存技術の認定団体であり、【漆塗】【彩色】【剥落止め】【単色塗】【錺・金具】の五部門からなる建造物装飾の技術者の集まりです。


弊社は社美協の正会員として登録されており、弊社の技術者は「準会員」として、個々の経験年数や技術力により、「初級」・「中級」・「准上級」・「上級」の階級が社美協の認定資格として授与されています。


国宝・重要文化財等の責任ある仕事に携わるため、現場での経験や社美協研修を通じて、技術の錬磨に日々精進しております。


小西美術の
はじまり

小西美術工藝社の起こりは、江戸時代初期にさかのぼります。当時の装飾技術の粋を集めた建造物として知られる、日光東照宮。その大規模な建て替え事業、いわゆる1636年(寛永13年)の寛永の大造替に従事した喜兵衛という職人に端を発します。

喜兵衛の子孫は、国宝・大猷院(たいゆういん)建立や元禄期などの大小数回におよぶ修理に携わり、1754年(宝暦4年)、喜右衛門の代に小西漆工所(当時)が設立されました。
1869年(明治2年)、日本に最初の鉄道が敷設されると、小西漆工所は日光から各地へと赴き、社寺を中心に漆塗などの工事を次々と手がけるようになりました。

その後も昭和の大修理をはじめとして、現在では世界遺産にも登録されている日光二社一寺の修理計画に携わるとともに、戦後の復興を含む数多くの国宝・重要文化財・歴史的建造物を施工。
1976年(昭和51年)には、東京国立博物館内に漆工修理室を構え、美術工芸品の保存修理や復原模造製作も行っています。