株式会社小西美術工藝社(創業家小西)は、
日光東照宮 寛永の大造替に関わった喜兵衛という職人に端を発し、
その子孫は大猷院建立や元禄など大小数回の修理に関わり、
文久元年(1861)喜右衛門の代に独立しました。
その後も昭和大修理を経て世界遺産にも登録されている
日光二社一寺の修理に携わっております。
明治2年(1869)日本に最初の鉄道が敷設されるや、
小西漆工所(当時の名称)は日光から各地へ出向き、
社寺を中心とした漆塗などの工事を次々と拝受するようになりました。
戦後には復興も含めて多くの国宝・重要文化財・歴史的建造物を施工。
昭和51年からは東京国立博物館内に漆工修理室を構え、
美術工芸品の漆工保存修理や復原模造にも範囲を広げております。
江戸に始まる永い時間で育んだたゆまざる技術・知識の蓄積を土壌とし、
「漆塗」「極彩色」「金工」「美術工芸品」という
総合した装飾美術の技を兼ね備える唯一の会社組織として、
私共は北海道から沖縄県と全国にわたり展開の歩を進めております。